打ち合わせの相手がタバコの煙を嫌がっている…こんなときどうする?
必要なのは共感する力だ
■「不慮の事故」を共感力で乗り切る
相手の不快さを察知した時点で、「ちょっとこの席、タバコの煙がキツいですよね」「隣の席、騒がしくありませんか?」「うるさいですよね」という会話のキャッチボールをすることも重要なポイントです。なぜなら、不快さという感覚を〝共有〟することで、〝被害者〟という同じ立場に立つことができるからです。
その上で、その場所を選定した〝よい理由〟についても言及してみましょう。
「静かだと思ってこの店を選んだんですが、まさかこんなにタバコ臭いとは。僕もタバコは苦手なんですよ。申し訳ありません!」
「全席禁煙だったので、安心してこの店を選んだんです。まさかこんなに騒がしいとは……。すみません」
このようなやり取りをすることで、まずはよかれと思っていたことが見当違いであったこと、つまり「不慮の事故」であることが相手に伝わります。加えて、謝罪をすることで、こちらの責任であるということも明確になります。
ここさえ押さえておけば、先方も不快さを〝共有〟している仲間ですから、店に対して腹立たしく思うことはあれど、あなたに対して怒りを感じることはありません。
それどころか、感覚の〝共有〟ができたことによって団結し、「タバコなんて時代遅れもいいところだよなぁ」「本当にそうですよね」という、コミュニケーションにつながる可能性もあります。これこそ、共感力のなせる技です。